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美山荘をあとにして,「草喰なかひがし」に向かいます。
12:30 に予約をいれてありましたので,11:00前に美山荘を離れます。
しかし,豪雪でなかなか思ったよりも時間が掛かりました。
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途中で遅れる旨の連絡を入れたのですが,出た人の対応はご機嫌斜め。
13:00 にやっと着いたのですが,ご主人の中東さんからきついひとこと。
「あそこから,こんなにかかるんですかね。(京都弁でしたけど。)」と。
2時間以上掛かって,やっと到着したんですけどね。
確かに,遅れた自分は悪いです。
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最初に出された八寸の盛り付けは,見事でしたね。
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土筆のおひたし。
少し、土筆が焦げています。
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ただ,次に出された酒粕を使ったお椀物。これには,びっくりしました。
昨晩,美山荘でも全く同じお椀が出されました
時期が同じですので,おなじ食材が使われるのは当然だと思います。
その結果,両者の違いが歴然と示されました。
なかひがしのお椀は,ぜんぜん滑らかではないのです。
どこか,引っかかりながら滑り込んでいくのです。
そして止めは,溶けきっていない和からしが舌の上に残ったことです。
基本の基本が出来ていないのでは,料理の出来うんぬん以前ですよね。
「似て非なるもの。」という言葉が,頭の中に浮かんできました。
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雑な仕事。杉皮を包んだ紐が焼き切れています。
アルデンテなご飯だそうです。日本料理店なら、日本語を使って欲しいです。
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唯一の救いは,途中から付いてくれた若い職人さん。彼だけは,美山荘の様に料理をおしい抱くようにだしてくれます。
訊いてみると,やはり彼だけが美山荘を経験しているようです。
そして,美山荘の若女将からよろしくとの電話をもらっていたようです。彼だけが美山荘の精神を分かっている,そんな気がしました。
そんな彼が付いてからは,気持ちよく過ごすことができました。
でないと,折角の美山荘の体験すらも汚されてしまっていたと思います。
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ご主人のつまらない駄洒落も,きちんとした料理を出してくれるのなら問題にしません。
しかし,おなじ草喰料理を名乗るなら,そして同じ中東(なかひがし)の血統を名乗るなら。
最低限のことはこなして欲しいと思います。
「似て非なるもの」。ゆめゆめ、騙されるなかれ。
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草喰なかひがし
住所:京都市左京区浄土寺石橋町32-3
電話:075・752・3500
定休:月曜日
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