萬み高橋 , ご主人が書いた「旬を食らう萬みの四季」 , ☆☆☆ , 2014年9月 仙台市

久し振りの県外での仕事。みちのくツアーになりました。

初日は,仙台。お店選びは,とても迷いました。

候補は,「アビルバン」,「萬み高橋」,「ナクレ」,「喜良久」。

「フランチェスカ」は,前回痛い目に逢っているので,自然と候補から外れました。

仙台の観光課の人が,「ハレの日はアビルバン。」と言ってたのが忘れられないんですね。

「萬み高橋」は,6年位前に行ったことがあるんですけど。

今回参考にしたのは,仙台国際ホテルの総支配人の方が書かれた,「杜の都の食べ歩き」です。

その本の一番最初に出てきたのが,「萬み高橋」です。この本を信用して,今回はここに決めました。

そして宿泊は,勿論仙台国際ホテル。宿泊者には,この本を販売してくれているようです。

当然,1冊購入しました。1冊1000円。売り上げは,復興支援に寄付されるそうです。

さて,仕事が終わってから仙台に移動し,「萬み高橋」に向かいます。

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水曜日と言うことも在ってか,お客さんはカウンターに1人。

常連のお客の様で,親方との会話が弾んでいるようです。

ちょっと,羨ましいです。

このお店,日本料理の流れに沿って構成されるのではなく,造りたいもの,食べさせたいものを次々に出してくる。そんなお店です。

最初の料理が,甘鯛をつかったお椀です。甘鯛の味を,上手く引き立ててくれるお出汁。

鯛ってやはりおいしいんですね,そう実感させてくれます。

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2品目は,とらふぐ。

ちょっと昆布で〆てありました。ポン酢を付けないで食べると,ふぐと昆布のおいしさが口の中に広がります。

いつも食べているものでも,もうひと手間掛けると,よりおいしくなる。

その見本の様な料理でした。

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3皿目は,あなご。

表面がカリッと焼いてありますが,身はふっくら。

それに香ばしいタレが上手く絡まってきます。

あなごって大好きでなんですが,今まで食べた中で最高のおいしさです。

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一品目の甘鯛が形を変えてでてきたのかな。甘鯛のから揚げです。

ひれの周りの,プリプリの身。それがちょうど良い火加減で仕上がっています。

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そして今日の白眉,里芋を炊いたもの。

地元では,芋煮会が真っ盛り。

僕はあのねっとりした食感が大嫌いなんです。

しかし,これはそういった里芋とは全くの別物です。

サクッとした食感が残る様に炊いてあります。とっても上品に。

そして,1品目のお椀のお出汁より,もっと濃い出汁を使っています。

それが,里芋の味をより引き立ててくれています。

こんなにおいしいと思った里芋は,初めてです。

とてもシンプルな料理ですが,最高の料理です。

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その一品が出てくるとは思いませんでした。

お店の人も,「うちでお出しするのも,これが最後でしょうね。」とおっしゃっていました。

調査捕鯨すら禁止ですからね。

そしてお味と言えば。これまで食べてきた鯨と同じものとは思えません。

臭みが全く在りません。

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仙台牛のしゃぶしゃぶ。

みちのく庵でも仙台牛を出してくれました。仙台牛って,味が優しくて,そして仄かに甘い気がします。

このしゃぶしゃぶも,やさしい肉汁が口中に広がります。

ちょっと湯がいてあるレタスの食感とよく合っています。

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うにの甘みと,焼きなすのほろにがさ。そして,それをつつむお出汁。

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そして,このお店のスペシャリテ。鯛茶漬け。

そしてこの日は,Amazon で購入していた,ご主人が書いた「旬を食らう 萬みの四季」を持参していました。

裏表紙にサインを貰いました。大切に取っておきたいと思います。

部屋は,掘り炬燵式でしたので,ゆっくり過ごすことができました。

お酒も仙台の地酒を初め,鳥取や山形のお酒も。車ではないので,ゆっくり日本酒を楽しむこともできました。

とてもよい時間を過ごすことができました。

この料理が,10,000円の設定です。

地元のお店とは,ひとつ上のカテゴリーのお店だと思います。

文句無く,自分の中の星2つのお店だと思います。

萬み高橋

住所:仙台市青葉区国分町二丁目12-5

電話:022-225-6646

時間:18:00 – 22:00

定休:日曜,祝祭日

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