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丁度、台南市の北側、嘉義市近辺を北回帰線が通っています。
北回帰線の南側は熱帯に定義されます。
高鐵で台南に向かう途中にも、台中市を過ぎた辺りから景色に変化が生じるのが分かります。
木々がこんもりと繁っているんです。熱帯、その言葉に相応しいものを期待していました。
しかし、気温は15℃。そして曇天。日本と何も変わっていません。
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香格里拉ホテル台南の38階に酔月楼は位置しています。
こちらのシェフは浙江料理の腕を磨いたとあります。上海の南、杭州が代表の都市です。
よく見てみると、准揚の文字を見つけました。
浙江料理は更に南京、准揚、徐州、蘇錫に分かれます。その中の准揚料理のようです。
特色は、材料選びと包丁使いの技が進んでおり、味は淡白であっさりとし、スープなどに優れています。
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この松茸雉汁獅子頭のスープを一口含んだだけで、このお店のレベルの高さが分かります。
深い味わいの上湯を使っています。
日本料理の基本が出汁なのと同じように、中国料理の基本は上湯。
これがしっかりしているお店は、何を食べてもおいしいです。
とても良いお店だと思います。
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台南市の小吃の代表である周氏蝦捲。それをこのホテルなりにアレンジしたものです。
街中の周氏蝦捲では食べることはありませんので比較はできません。
写真での比較ではこちらの方がずっとおいしいかったです。
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雉汁の小籠包。豚肉よりも少し淡白な味かもしれません。
しかし、たっぷりの肉汁。そして思ったよりも熱くなく、とても食べ易かったです。
台南に鼎泰豊はありませんので食べ比べはできませんでした。
けど、絶対にこっちの方がおいしいと思います。
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そして驚きのおいしさが、この鮑魚鮮焼売。
上にmini鮑が載っているので、見た目のインパクトで選びました。
しかし、これは単なるおまけ。
その下にゴロゴロ入っているハムの様な豚肉がとてもおいしいんです。
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最初の上等の上湯でこのお店の素晴らしいは把握できましたが、點心も同様に最高レベルにあります。
夜もメニューを読む楽しみを味わいながら訪れてみたいお店です。
また、台南を訪問する機会があれば、必ず訪れることにします。
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酔月楼
住所 : 台南市西區大学路西段89号 香格里拉38F
電話 : 06-702- 8856
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