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いままであまり触れてきませんでしたが、御りょうり屋伊藤では最後に薄茶を出してくれます。
流派は裏千家で、たっぷりの泡とともに出されます。
そして、お湯は鉄瓶を炭で沸かします。この鉄瓶と言うのがポイントですね。
お湯が、まろやかになる気がします。そのお湯でいただく薄茶。
御料理を〆るには最適です。
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みかんの薄葛湯。とろみがあることによって、みかんのおいしさが強く感じられます。
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今日のお料理は、どこかお正月仕様になっています。
紅白なますは、シャキシャキ。
そして甘鯛蕪蒸しは、もちろんお出汁がおいしいので蕪蒸しもおいしく仕上がっています。
さらに、中に混じっている昆布がよいアクセントになっています。
この様な使い方は知りませんでした。
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向付はアオリイカと平目、メジマグロです。
アオリイカはいつものようにしっとりと舌にまとわりつきます。
平目は熟成することでアミノ酸がふえるのでしょうか、旨味が強くなっています。
そしてメジマグロ。ちょっと焦してタタキのよう。
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楽しみにしていたお椀は、これまた年末仕様の年越し手打ち蕎麦。
蕎麦も温かい蕎麦にもかかわらず程よい歯応え。
そして、何といってもこの澄んだそばつゆ。
塩加減よりも、お出汁のおいしさで食べさせてくれます。
これは凄いな。
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焼き物は鰆の柚庵焼き。
「ゆうあん」は柚庵と幽庵の二通りあります。
ご主人は柚子の季節は柚庵焼きでしょう、ト仰っていました。
これまた絶妙の火加減です。
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そして待ちに待った炊合せは、牡蠣鍋でした。
グツグツ煮立っている状態で提供されます。
そして、お出汁と牡蠣のおいしい香りが漂ってきます。
そしてセリを食べると、これまたお正月を感じてしまいます。
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つや姫をお釜で炊いたご飯。
漬物が食べれないのを分かってくれているので、きょうは明太子です。
3杯目はジャコでお茶漬けです。
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コンポートにすることでラフランスのおいしさを強く感じさせてくれます。
最後まで完璧です。
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御りょうり屋伊藤
住所:山形市七日町四丁目10-16
電話:023-635-8010
時間:18:00~23:00、お昼もやっています
定休:月曜日
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