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今回持ち込ませてもらったのは、小布施ワイナリーの作る日本酒、Sogga pere et fils
アルザスの白ワインの様なボトルに入っています。そして協会3号酵母を使っています。
協会3号酵母は大正3年に広島・三原の蔵付き酵母から取り出されましたが、昭和6年に頒布は中止されています。
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. 先付 富山の蛍烏賊と山形の葉山葵
薄口の出汁に漬けた蛍烏賊。
澄んだお味の物は、更に研ぎ澄ませるようにとても冷ややかに仕上がっています。
更に繊細さを感じさせるように、よりおいしさを増すような仕掛けがしてあります。
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. 進肴 岩沼の白アスパラと秋田の甘鯛の揚げ物
微細な塩加減で揚げてある白アスパラ。
カリッとした衣に、さっくりとした白アスパラ。
そして、残した鱗をパリパリになるように仕上げている甘鯛。
鱗、皮の香ばしさが堪りません。
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. お凌ぎ 牡丹海老の小丼、唐墨と塩昆布載せ
まず、牡丹海老の頭がカリッと揚げてあります。坂角の蝦煎餅を二倍おいしくしたような仕上がり。
そして、牡丹海老のおいしさを、塩昆布がさらに引き立てています。
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. お椀 アイナメと筍
お椀には浜ぼうふうが散らしてあります。
澄んだお出汁を、今が旬の浜防風の風味がそれを加速させています。
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. 向付 庄内浜の真鯛
白っぽい見た目通りに、ちょっと風味が足りない真鯛。
そのため、一週間寝かして風味を増してから出してくれています。
一切れ目を、醤油を付けずに口に含んでみます。
おいしさが広がるのですが、ちょっとぼやけた感じ。
二切れ目には、ちょっと端にだけ醤油を付けてみました。
あら、不思議醤油の味より、輪郭のはっきりした真鯛の味が口の中に広がります。
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. 焼物 石巻のキンキ
焼き上げて餡を垂らしたキンキには、肝が載せてあります。
肝がキンキのおいしさを引き立ててくれます。
堪らない一皿です。
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. 炊合せ 湯葉と山菜の蒸し物
湯葉とトロミのある餡がよく絡んでいます。
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. 焼物 登米・日高見牛のフォアグラ包み
こちらのスペシャリテ、和牛のフォアグラ包み。
前回は岩手短角牛でしたが、今日は、登米の日高見牛。
これもキンキと同じように、フォアグラと和牛の味が交わり、おいしさを倍増させています。
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. 庄内浜真鯛と昆布の炊き込みご飯
先ほど、向付で出されました庄内浜の真鯛の出汁で炊き上げたご飯。
真鯛のお出汁の香りと味を、一緒に混ぜ込んである小葱と昆布が倍増させてあります。
先ほどの向付とはまた違った味わいに仕上げてあります。
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今日のお皿は、その素材の味わいを組み合わせの妙で、倍増させてくれています。
この絶妙の組み合わせを感じ取って、実際におこなうことが出来る。
それが、こちらの高橋さんの匠の技であると実感しました。
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. 水菓子 アイス最中、草大福
清流に見立てたお皿に、楓の葉が二枚散っています。
これも親方の意図するお皿使いですね。
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住所 : 仙台市青葉区立町19-16
電話 : 022-266-7282
定休 : 日曜日、連休になる祝日、月2回の月曜日(基本第2,4月曜日ですが祝日の関係で変わります。webサイトで確認してください。)
時間 : 17:30 ~ 22:30 (LO20:30)
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